ダイエットスーパー店長です。 元外資系サプリメントメーカー勤務のダイエットスーパー店長として、一般的にあまり取り上げられない話を書いています。 今回は第1話の続きで第2話です。※第1話の記事を読まれていない方はこちらからどうぞ この記事を書いている目的ですが、元々外資系サプリメントメーカーにいた身として、注意喚起を含めて正しい情報を知ってほしいと思っています。読んでくれた方はプロテインやサプリメントを飲まれている方や興味がある方だと思いますので少しでもお役に立てたらいいなと思っています。 では第1話の続きですが、 栄養成分表示を行う際は2つの方法があると書かせていただきました。 1つ目は第三者機関などに依頼をして栄養成分を分析する機械で測定した値を書く方法。 2つ目は使用する原材料の栄養成分表示の数値を足し合わせて、計算して値を出す方法です。 2つ目について、!????となった人もいると思いますが、実は計算するだけでもいいんです。ただの足し算です。 栄養成分表示を行う際に日本食品標準成分表(文科省)の公表しているデータベースや事業者団体が作成したデータベース、加工用原料製造者等による原料の栄養成分表示値等を元に算出する方法があります。 この時点で2つ目の場合だとかなりアバウトな数字になってしまっている可能性があるのは容易に想像できますが...実は1つ目の第三者機関に依頼して分析した方法でも注意が必要です。 全てのプロテイン、サプリメントが栄養分析されているわけではありません。 栄養成分分析は絶対ではない それは何故かというと、このような分析は非常にコストがかかる為、初回生産の前の試作ロットで行われることが多く、実際の製造ロットとは異なる条件で作られたものを分析している為、試作ロットと製造ロットで栄養成分の内容が異なることは十分に考えられます。 例として、プロテインは1回の製造ロットが最低5トン~というのが一般的ですが、試作ロットは数キロ単位で試作用の小型の機械、または手作業(ボールで原材料を混ぜ合わせる)で実施されます。プロテインを製造する際はプロテインの原料となる材料(乳タンパクや大豆たんぱくなど)と各フレーバーの味付け用材料を混ぜ合わせて作ります。もちろん均一に混ざるように機械で混ぜていきますが、原材料はいずれも粉です。液体ならまだしも、粉をどんなに頑張って混ぜても、物理的に均一には混ざりません。必ずムラが出来てしまいます。これは仕方が無いことです。 この様な巨大なタンクで均一に攪拌できるでしょうか?※写真はイメージです。 これは各原材料の比重や粒子の大きさが異なるのでおきます。巨大なタンクに異なる材料を入れて攪拌しても各原材料の比重や粒子の大きさが異なれば必ずムラが出来てしまいます。※フレーバーの無いプレーンのプロテインの場合はこの心配はしないで大丈夫です。 フレーバー付きプロテインやサプリメントを飲んでいて、この記事をここまで読んだ方はモヤモヤしていると思います。そしてプレーンのプロテインを飲まれている方は自分には関係無い記事だと思っているかもしれません。 安心してください。まだ皆さんをがっかりさせる話があります笑 原材料は「天然の素材」ということは... プロテインの原材料は、プレーンでも味付きでも、ホエイでもソイでもすべて天然の原材料だと思います。なので、天然の原材料を用いたプロテインやサプリメントは栄養成分に必ず変動があります。 トマトを例にしてみますが、トマトはビニールハウスなど安定した環境の中で育てられ、トマトの品種、天候、温度、水の量、耕法などによって味が変わります。農家の方々は極力全く同じ環境を実現して品質の安定化に努めていますが、毎年味は変わります。「今年のトマトは豊作だ」とか「今年のトマトは甘い」などといった会話をトマト以外の食べ物で話されたことがあると思います。 ビニールハウスなどの安定した環境で育ったトマトだけではないと思います。 では、プロテインの原材料ではどうでしょうか?ホエイプロテインの原材料となるホエイは牛乳からできています。牛乳も季節によって味が変わります。当然成分も夏と冬で大きく変化しますが、栄養成分表示は同じままです。ホエイは牛乳から乳脂肪分、乳糖などを除いて精製されるため、少なからず影響を受けます。また、原材料そのものの産地も同じではありません。 牛は育った環境で大きく変わります。 産地が変わるという事は、過ごした温度帯、餌、天候などすべてが違う状況になります。牛舎で育ったのか?放牧されて育ったのか?などです。当然どの品種の牛乳かによっても味と栄養成分も変わります。牛乳といっても原材料として一括りにするのは難しく、全てが一定ではないのです。※ちなみに勘違いされている方が多いですが、日本国内で販売されている国産プロテインは、国産の原材料ではないです。この話は知っている人は知っていると思いますが、深堀するとかなり闇が深いのでまた今度ブログで書きます。 原材料の成分が一定ではないという事は、プロテインの製造の際に製造ロットによって成分が変わります。そしてその原材料の栄養成分も最初に1回測定したきりなので、毎回成分が違うのは当然です。 ここまでくると何を信じれば良いのか分からなくなってくると思いますが、まだまだ皆さんをがっかりさせる話があります 笑 と、ここまで来たところで第2話は終わりにして、第3話は明日アップします。 いかがでしたでしょうか? この記事が皆さんの新しい気付きや目標の達成の力になればとてもうれしいです。今後も様々な情報を継続して書いていこうと思いますので、コメントなどがあればぜひお願いします。記事の続きが気になる方、あまり表に出ない情報が知りたい方はSNSをフォロー頂ければ、SNS上で最新情報をアップしていきます。 お読みいただきありがとうございました。
1件のコメント
言われてみればそうだな。と思わせられる内容でした。